念願だったドライバーへの転職

— 私はずっと医療系の仕事をしていたんです。でも子どもの頃から、大型ドライバーになりたいと思い続けていました。最初は小学校３年生くらいだったかな…兄の影響で大型車両に興味を持ちました。当時、兄がデコトラのプラモデルを持っていて、電飾が格好良かったのを覚えています。私が進路を考え始めた学生の頃、大型車のドライバーは“男の仕事”という見方が今よりもっと強かったですから、無理だと思い医療系の道に進みました。

この仕事に就いて最初のうちは、車体の大きさの感覚を自分の体に覚えさせることだけで精一杯でした。それからダンプドライバーの仕事は、そのとき入る現場ごとに仕事の流れが違います。朝の出発時刻が違いますし、走行区間ごとに気をつける箇所や、現場内を走る際のルールなど、頭に入れなければならないことが数多くあります。分からないことは現場監督や会社、先輩に確認しながら、少しずつでも確実に覚えるようにしています。

— ダンプドライバーは、一般的に男性の仕事というイメージが強いと思います。でも女性でも、運転の上手い下手は関係なく、やる気のある姿を見てもらえれば、周りから認められていきますし、頑張るうちに運転技術もついてくるはずです。それと、建設現場では連係プレーが大事です。現場内はもちろん、一般道でもプロとして周囲への気づかいができるように意識しています。